中国語学習教材と映画『運命の子』
★中国語学習と教材
★映画『運命の子』
中国語学習者にとって、中国の映画を見ることはとても学習効果があり、
初学者にとっても刺激となるものです。
映画は中国語学習用に作られているものではありませんから
難しいフレーズもたくさんあります。
直接の学習というよりも、実際の中国語の使われ方や
中国文化を垣間見るということでも
大いに意義のあることです。
当サイトでも、時折中国の映画をご紹介してまいります。
今回は『運命の子』です。
監督はチェン・カイコー。『さらば、わが愛/覇王別姫(はおうべっき)』などが代表作としてしられています。
『運命の子』は司馬遷の「史記」にある「趙氏孤児」という物語を題材にしています。
「趙氏孤児」は中国・春秋時代の歴史的物語ともいえる、史実に則ったとされる事件を扱っています。
中国では京劇にもなっており、広く人口に膾炙した物語でもあります。
★あらすじ
中国・春秋時代ですから今からおよそ2600年も前のことです。
「晋」の国の支配者であった趙氏一族は屠岸賈(ワン・シュエチー)の謀反により、王殺害の濡れ衣を着せられ、一族300人が皆殺しにされます。
宰相・趙盾の息子の妻・荘姫は子供を出産します。子供が大きくなっても仇はだれであるのか教えぬよう言い残して、自身は自害します。
医師・程嬰が荘姫の子供を育てることになります。
程嬰は妻と実子を殺されながらも、趙氏孤児・程勃を自身の子として育てます。
また程嬰は敵である屠岸賈の家臣となりすまし仇討の機会を狙うのです。
趙氏孤児・程勃は程嬰と屠岸賈をともに父親と慕い、
屠岸賈はその程勃を溺愛するようになります。
やがて、屠岸賈を趙氏孤児が刺殺ということになります。
仇討は成し遂げられたということでありますが、
そこには「死よりも苦しい思い」を見ることになります。
壮大な構想の復讐劇であり、現代にも通じる権力闘争でもあります。
それらが一人の医師・程嬰を通して描かれています。
『運命の子』現在上映中あるいはこれから上映予定の劇場を掲げておきます。(2011年1月2日現在)
上映日時は各劇場にてご確認ください。
●北海道
ディノスシネマズ札幌劇場011-221-3802
●秋田県
シアタープレイタウン 018-835-6589
● 東京都
ル・シネマ03-3477-9264
●千葉県
千葉劇場043-227-4591
● 福井県
メトロ劇場0776-22-1772
● 愛知県
伏見ミリオン座052-212-2437
●静岡県
シネ・ギャラリー1・2 054-250-0283
ジョイランド沼津 055-962-4649
●大阪府
梅田ガーデンシネマ 06-6440-5977
●兵庫県
シネモザイク 078-360-0700
● 岡山県
シネマ・クレール丸の内1・2 086-231-0019
● 広島県
広島サロンシネマ1・2 082-241-1781
●福岡県
KBCシネマ 092-751-4268
●大分県
シネマ5097-536-4512
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